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ハーシェルの独り言

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ゆかりさんと学ぶ哲学用語『アウラ』オリジナルの持つ唯一的な空間と時空を含む権威【VOICEROID解説/哲学】

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アウラとは何か?ベンヤミンの哲学を考える


こんにちは、今回は哲学用語の『アウラ』について解説していきたいと思います。
この言葉は、最近話題の漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクターの名前でもありますが、
実はドイツの文芸批評家であり、思想家でもあったヴァルター・ベンヤミンの著書、「複製技術時代の芸術作品」
や「パサージュ論」などの論考で提唱されていた美術的な用語としての概念でもあるのです。
ではアウラとは一体なんなのでしょうか?ベンヤミンは「複製技術時代の芸術作品」のなかでは
次のように彼は語っていました。
―――アウラとは、一体何か? 空間と時間の織り成す一つの奇妙な織物である。
つまり、どれほど近くにあろうとも、ある遠さの一回的な現れである。
夏の午後、寛ぎながら、地平に連なる山並を、あるいは寛いでいる者に影を落としている木の枝を
、目で追うこと――これが、この山並のアウラを、この木の枝のアウラを呼吸することである
実に文学的難解な表現ですが、彼はこの言葉について明確な定義を示していません。
なのでここからは考察ですが、要するにアウラとは、その存在がその時点において持ちえる時空的かつ空間的な
唯一無二の存在性、権威的な表現のことを指していると推察できます。これを更に要約した定義としては
、概ね『オリジナルの存在が持つ権威性』と言えるとここでは考えます。
つまりは、特に芸術面における『アウラ』とは、複製技術によって失われたかつての旧来的な
性質をもつ芸術についてを総称を指す言葉として使われるものになります。
そしてベンヤミンは、現代の複製技術によって芸術作品の一回性が失われていき、やがては
アウラが消失してしまうと考えていたようですね。
そのように要約していけばかなりこの言葉の本質が見えてくるような気もします。
今、この時における画像生成AI問題についても、今日に至るまでネット上では盛んな議論が
交わされていますが、まさしくこの『アウラ』という言葉はその芸術的な問題性を指摘
しているようにも思えます。
生成技術が齎したクリエイターたちの懸念というのは、複製技術が生まれた時代から
同様に憂いられてきた共通の倫理的な問題だったんですね。
ということで今回は哲学用語『アウラ』についてでした。
私たちは日々の目覚しい技術的な進歩によってあらゆる領域のアウラを消失させています。
それはもはや人類が進化していく上での過程であり、もはや必然な現象でもあると
言えるのかもしれません。
しかし、だからこそアウラを知覚できる人間の精神的な能力を、このまま手放しで失うわけにも
いかないとも思います。なぜならアウラとは、その物を作り上げる存在を敬い、人々に倫理的な
反省とリスペクトを促す経験的な効果が秘められていると思うからです。
どんなに技術が進捗し、あらゆる芸術や物が手軽なもになろうとも、決してアウラを忘れる事
なかれ。という思いで社会を歩んでいきたいものですね。
では今回はここまです。ご覧いただきありがとうございました。お疲れ様でした。