google.com, pub-2973450758561129, DIRECT, f08c47fec0942fa0

ハーシェルの独り言

グラブルや雑談等、しがないぴよっぴよです。

【ゲームレビュー】Atomic Heart/これは...パズルゲームかな?

 

概要

このゲームは、ロボット技術が異様に発展した架空のソ連時代のロシアを舞台とするSFアクションゲームである。ネット上で色々きな臭い物議をかもしだしていて、様々な話題が広がっていた。ウクライナ政府からこのゲームの発売を停止するよう求められたりなど、そのおかげでこのアトミックハートのタイトルを一度くらい耳にしたことがあるだろう。

ウクライナ政府が『Atomic Heart』販売停止を正式に要請…宛先はゲームを販売するValve・ソニー・MS(Game Spark) - Yahoo!ニュース

セクシーな双子のロボット...。そして異様な世界観、気味の悪い機械達。そんなビジュアルに惹かれた人たちにはたまらない作品だろう。そして私も、その一人であった。

 

プレイした感想/始めに難易度など

総プレイ時間はsteamで見る限りは凡そ33.3時間である。難易度はノーマル(ちょくちょくメニュー画面で放置してた時もあるんだけど、それって含まれるのかしら?)

二種類あるエンディング分岐を迎えたがクリア後の要素は特にないらしく、それまでのステージを自由に散策できる程度であった。

全体的な難易度としてはそれほど難しくはない、むしろノーマルだとFPS慣れしてる人なら少し簡単すぎるくらいかもしない。ホラー要素そこまで強くはない。

後述するが、このゲームは能力関連の効果が非常に強く、ボス関連の敵に対しても殆ど困難に陥る状況はない。エネミーとのバトルに関しては武器や能力などの育成をしっかりしていれば詰まる場面など殆どないだろう。詰まるとすれば、それはパズル要素だ...。

 

アクション偽装のパズルゲーム

このゲーム、ごりごりのガンアクションゲームと見せかけて結構なパズル要素が盛り込まれたパズルゲームである。

 

場合によってはこのパズルのせいで一生メインストーリーを進められない人がいるかもしれない、早急に救済要素を設けるべきだろう...。

かくいう私もかなり苦労させられたが、慣れればなんとかなる...と思う。

 

魅力的なキャラクターが勢ぞろい!主に機械が

主人公の相棒役として冗談をよく言う賢い喋るグローブや、痴女のような言動を取る赤いポストみたいな機械、主人公をいらつかせる数多の機会達、彼らとの会話を経て主人公の脳血管がいつかはちきれるのではないかと心配になるが、非常に魅力的なキャラクター達が出揃っている。また主人公も共産思想に紅く染まったキャラクターであり、我々と価値観が大きく異なっている点も刺激的なポイントだ。

 

内容のボリューム

ボリュームはまぁまぁと言ったところ、いわゆるサイドクエストのようなものはほぼなくてメインストーリー一本道という感じである。その代わり試験場と呼ばれる場所が存在していて、武器のアタッチメントなどを解放できる施設がある。これがまぁまぁ面倒くさいステージばかりなのだが...、頭の体操にはうってつけって感じだ。

 

だが正直個人的には物足りなさを感じざるをえない、武器のバリエーションや能力。エネミーの種類。レベルデザインなどが全体的に中途半端な印象が終始残り続けた。

このゲームは一応SFアクションゲームという分類ではあると思うが、あまり近未来兵器をぶんぶん振り回せるような感じではない。

むしろエネミーの方が近未来兵器を多用し、プレイヤー側の武装はピストルや近接武器、カラシニコフなどのアサルトライフルやロケットランチャーがメインとなる。一応レールガンと呼ばれる武器やエレクトロいうエネルギーを消費して攻撃できるもの、あとはドミネーターと呼ばれる新物質ポリマーを射出し小規模な爆発を引き起こすものがあるが、逆に言えばそれしかないのだ...。エネミーの兵器が人間用の装備として存在していないのはどういう事情なのかは分からないが、SFのアクションスタイルを求めていた人にとってはあまり期待には応えられないだろう...。

なんなら射出系の武器は弾薬消費の制約を常に受け続けるうえに、近接武器で殴り倒す方が強いというのが現実である。しかも近接武器でしか倒すことの出来ないエネミーも存在するのでガンアクションとは程遠いところにある。回避→殴る→回避→殴る。その様子はさながらモンハンのようだ。

 

ステージ中には懐中時計のような見た目の録音機と、職員たちが日常的に使用していたと思われるメールボックスが散りばめられている。ここから世界観の考察やストーリーの深掘りができるといった感じだ。この辺りを無視して進むのならば思ってたよりもはやくエンディングを迎えることが出来るだろう。

 

能力の種別に格差があるし特定の能力が強すぎる

前述したとおり、このゲーム。能力が少々過剰なほどに強すぎると感じる。

特に周囲の物を持ち上げる事が出来るテレキネシス、敵の攻撃を防ぐことが出来るポリマーシールド。この二つの能力意外ぶっちゃけあまり使い物にはならない。というよりこの二つの能力が強すぎて使う必要がないと言った方がより正確か。

このゲームには一応電気や氷、炎と言った属性概念があって、うまく化学反応を起こすことによって効率的にダメージを与える事ができるのだが、この能力さえあればそんなシステム度外視で余裕でストーリーを進行できる。

 

テレキネシスを順当に強化していけば、ボス級のあいてすら無防備の状態で長時間浮かすことができ、その間にこちら側は攻撃ができるのだ。あまりに強い。強すぎる。しかも落下ダメージも与えられるので雑魚敵の処理なんかは一瞬だ。軽くマップ兵器と言える。ポリマーシールドに関しても、こいつ。敵の攻撃を完全に無効化するだけでなく、なんと反撃能力までオマケのようについてくる。もう最強すぎて軽くなろう主人公だ。

さらに反撃能力を強化するスキルツリーが存在していて、完全に近接殴りで敵を倒すことがシステム的に推奨されている気すらする。

 

ゴア要素について

最近リリースされたPS版などでは規制により血の色などが変えられるなどの変更を受けたが、ぶっちゃけ人間相手に銃をぶっ放したりしないのであんまり関係ないだろうなと思う。人間の死体はそこから中に存在していて、それを切り刻むことはできるが生きた人間をどうこうする機会がない、なのでいくらゴア規制したところであまり影響はないと思っている。人間の死体解体も数回やればすぐに飽きる。

 

ギミック、バグ関連の話

ストーリを進めるうえでの致命的なバグというバグには幸いなことに殆ど会う事はなかったが、人によっては侵攻不能バグに出会うこともあるようだ。

しかし全体的に調整不足である感じは否めなく、全体的にゲームの作りの粗さが目立つように思える。特に試験場関連のバグは特に多いように思える。

 

それに鍵解除などのギミックなどについても明らかに説明不足であり、なにをどうすればいいのかをゲーム内だけで完全に理解するのはかなり困難だ。

 

総評

評価/★★★☆☆ 

星5中、星3だ。

ソ連の不気味な世界観というものに惹かれ、アクションよりもストーリなどに期待して購入した今作であったが、可もなく不可もなし、まぁ悪くない買い物ではあった。

今後DLCが配信されるとのことで、それにも期待したい。予想外のエンディングでストーリもかなり気になるところで終わったので直ぐにでも続きをやりたい気分だ。レベルデザインに関して言えば薄暗い屋内戦が多く、あまり序盤のような街並みなどを楽しむことが出来なかったのが残念なポイントだ。

そして全体的に作りが粗いのが気にかかり、ボリュームもやや不足している。

また能力間のバランスも悪く、特定のものだけ使ってればいいという典型的な悪いゲームバランス。魅力的な近接武器の少なさに加えて、バリエーションの少ない射出武器。ただ、その代わりにアップグレードシステムが充実していて、特定の武器を特定の敵に対して特化させるといった運用の仕方も可能。

そしてこのゲームには他と違って唯一画期的な要素があり、それはゲーム内におけるアイテム収集だ。

 

掃除機のようにアイテムを収集できて素材集めに関してはストレスフリーなデザインとなっているのが画期的で個人的には高評価なポイントだ。また先ほどの能力に関する強化システムについても、いわゆる自分で強化先を選択するスキルツリー形式なのだが、なんとこれが、気軽にリセットしてそのポイントを他の能力に振り分けることができるのだ。実に快適である。ゲーム体験の快適さは私が保証しよう。総評としては以上となる。それでは良きゲームライフをお送りください。