『Sonny Boy』(サニーボーイ)は、マッドハウス制作による日本のテレビアニメ作品。2021年7月から10月までTOKYO MXほかにて放送された。ー引用 Wikipedia
あらすじ
8月16日。とても長い夏休みも半ばを過ぎ、中学3年生の長良達は学校に集まっていたが、突然全く予想していなかった事態に巻き込まれ、謎の転校生の希、瑞穂、朝風ら、クラスメイトの36人と共に、彼らが通う学校が異次元へと漂流してしまうことになった。
その後、彼らは漂流されたのと同時に様々な能力を手にし、好き勝手に暴れ回ったり、リーダーとして生徒らを統率しようとしたり、元の世界へと戻ろうとするための方法を必死で探そうとする者もそこにいた。次々と、巻き起こされてしまう不可解な事態に彼らは突然のサバイバル生活に放り込まれることになってしまう。
彼らは攻略して元の世界へと無事に戻ることができるのか
ー引用 Wikipedia
令和の奇作アニメ
先読み不可能な新感覚の“異次元”漂流サバイバルストーリー、らしい。
最初にハッキリ言うと、この作品は終始意味不明である。
いわゆるセカイ系とも呼べるような物語であり、その構成上全てにおいて視聴者に作品の理解を促すものではない。
世界観の説明はある程度は、されるものの。その仕組みや因果、視聴者なら当然疑問に覚えるような要素は殆ど説明されていないと言っても良い。
なぜそうなるのか、なんの意味があるのか。
言ってしまえば全てに意味はない、この物語は前後の話が脈略無く繋げられており、うっかり「あれ?一話飛ばしたかな?」と毎回思わせられるほどだ。
意味不明、だがキャラ描写はなぜか面白い
話の展開や作風はとても一般受けするようなものではないが、しかしその反面キャラ描写は非常に興味深いものがある。
まずそれぞれのクラスメイト達がかなりキャラ立ちしていて、それらの絡まり合いが基本的にはストーリーの展開となっている。
それは当然、核キャラの能力という要素があっての事というのもあるが、それぞれがこの意味深な世界に対して向ける姿勢に別々の解釈を施している。
そして普通にキャラがどれもとても魅力的だ、特に主人公サイドの希(のぞみ)、瑞穂(みずほ)、ラジタニの絡みが本当に好き。
正直彼らの絡み目当てでこの作品を見ていたと言っても過言ではない、彼らが居なければ苦痛で最後まで視聴する事は難しかっただろう。
最後に。
ここまで殆どネタバレすることなく感想を言ってきたが、全話通して見た改めた感想は......。
このアニメを見て割とよかった思う。
そりゃ肝心のストーリは意味不明だし、考察しようにもエヴァ以上に難しそうなアニメではあるが、謎が解き明かされそうーな雰囲気が毎回繰り返されていき意外と展開そのものには飽きがあるアニメではなかった。
例えストーリーがはっきりして分かりやすい異世界系のようなアニメでも、キャラ描写や構成、展開が微妙な作品は途中で飽きられてしまう。
ある意味そういった間に退屈さ感じさせない計算された人物描写がこの作品にはあると感じる。
正直アニメ好きに勧められる作品かどうかは意見が分かれるところだが、少なくと私はこの作品を是非見てみて欲しいと思う。
その場合は、あまり意味を求めずに視聴してみるとストレスフリーで見れるとは思うが......。