はいこんばんわ。
たまには真面目そうな記事でもという事で。
なぜベーシックインカムは出来ないのか。
今回はベーシックインカムという思想について個人的に興味を持って調べたので簡単に説明します。
そもそもベーシックインカムって言葉は皆さまはご存知でしょうか？
近年ではその言葉もよく聞く機会は増えたかもしれません。
【ベーシックインカムとは】
ベーシックインカム（Basic Income）とは、立場や所得の違い・年齢・性別に関係なく、全ての人に対する所得保障として、「一定金額の現金を支給する制度」です。日本語では「最低所得保障」と呼ばれています。
無条件支給という仕組みが生活保護と混同されやすい為、UBI（Universal Basic Income)と表記されている場合もあります。
ではなぜこのベーシックインカムが議論の話題になっているのか？といいますと、今の日本は少子高齢化社会で年金制度の運用が問題になっています。
他にも日本には様々な社会保障制度がありますが、行政上の審査や手間がかかるという事で、 その問題の解決を図る為にベーシックインカムという思想について議論され始めました。
度々この手の話は財源はどうするのかという話になるのですが。
そもそもベーシックインカムとは、現在行われている生活保護、障害者保護、高齢者福祉、年金、健康保険など全ての社会保障をやめて、これらにかかっていたコストを集約するので財政破綻は有り得ないんですよね。
元々できていた物の形を変えているだけなので。
ですが世の中にはベーシックインカムもどきの主張する人達がいて、社会保障を全部廃止しようとはせずどれかを残そうとするので破綻するのです。
【なぜベーシックインカムは行われないのか】
それは、すでに普及している社会保障制度が既得権益(ある社会的集団が歴史的経緯により維持している権益)
になっており全面廃止には利権を取り上げられる勢力からの反発が避けられないからです。
例えば年金ですね。
年金を廃止すると言ったら、年金を受給している高齢者やもう少しで受給開始する人は当然猛反対。
生活保護受給者、それから障害者、母子家庭、こども手当を受けている家庭etc.....。
つまりはベーシックインカムを本格的にしようとすれば、これらの人を敵にまわすので難しいんですよね。
別の財源を用意するにしても、それはそれでインフレーションというまた別の社会問題が起きしてしまいます。
制御可能なインフレをあえてするにも、マイルド・インフレの中でベーシックインカムが果たして可能なのかどうかはまた別の議論が必要でしょう。
【ベーシックインカムという幻想を吹き込む人に騙されてはいけない】
要するに今の生活＋αで貰える現金という話ではないということですね。
本来のベーシックインカムの思想は、普通に働いてる人が世の中にたくさんいることが大前提。社会保障が今のように複雑ではなく「国民全体への基本所得（ベーシックインカム）支給の一択」というシンプルな形になることで、事務コストや間接コストを減らそうという考え方の事です。
とまぁ現状はこんなとこでしょう、もう少し議論が進んでいけばもしかするとベーシックインカムは実現するのかもしれませんけど今ん所は厳しそうです。
これ以上はまた複雑な話になってくるとは思うので、この辺にして終わりにします。
お疲れ様でした〜。
